2025-04-27から1日間の記事一覧
「生命の神秘が凝縮された小さな芸術品」カマキリの卵の不思議な世界 空気が冷たくなり始める晩秋から冬にかけて、何気なく庭の植物や木の枝を見上げたとき、ふと目に入る不思議な形の塊。それはまるで自然が作り出した小さな芸術品のようでもあり、異星から…
長い年月を経ても変わらない青々とした葉。冬の寂しい季節に鮮やかな赤い宝石のような実。そんな生命力あふれるオモト(万年青)を、あなたは知っていますか? 私が初めてオモトの魅力に気づいたのは、祖母の家の玄関先でした。冬の寒い日、訪ねていくと玄関…
冬の深まりとともに訪れる「水沢腹堅」—古来より日本人の感性に刻まれてきたこの七十二候は、単なる厳しい寒さの表現にとどまらない、冬の持つ独特の美しさと哲学を内包しています。1月25日から29日頃にかけて訪れるこの時季、沢の水が凍りつき、厚い氷が張…
冬の訪れを告げる風が吹き始める10月の中旬。その風に乗って、遠い北の国から静かに、しかし確実に黒い影がやってきます。ミヤマガラス。聞いたことはあっても、じっくり観察したことがある人は少ないかもしれません。でも、この渡り鳥の姿に一度魅了される…
厳しい冬の寒さの中に、ふと訪れる小さな春の気配。そんな繊細な季節の移ろいを、日本人は昔から言葉に託して大切に受け継いできました。 「欵冬華(ふきのはなさく)」も、そんな言葉のひとつです。この言葉を耳にすると、目を閉じたくなるのは私だけではな…
冬の静けさの中で、ふと朝の片隅に鶏の鳴き声が響き、庭先では久しぶりに卵が見つかる——。そんな自然のささやかな変化に心躍らせた古人の感性が、今日お話しする「雞始乳」という七十二候に込められています。 私の祖父は田舎で小さな養鶏を営んでいました。…